練習日誌

レント、8月19日の練習日誌

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 この日は香川公民館の講堂での練習に、早河先生が公演先のルーマニアでお世話になっているマエストロの井上先生とルーマニアの歌姫ブラデスクさんをお迎えして、超ミニ・コンサートを開きました。披露した曲はフォスターの「故郷の人々」「草競馬」「夢路より」と、心の四季から「風が」、そして「群青」の5曲です。
その後、井上先生から「カヴァレリア・ルスティカーナ」をご指導いただき、最後にブラデスクさんの素晴らしいSantuzza独唱に併せて”Scena e Preghiera”(祈りの場面)の短縮版を歌いました。
井上先生、ブラデスクさん、ほんとうにありがとうございました。

日本語5曲の練習で
【MAIKO‼】
最初にこの言葉を聴いたときは早河先生のお得意なイタリア語かと思ったのですが、れっきとした日本語で『前へ行こう‼』つまり“音楽を前に進めよう‼”ということです。井上先生からも同じことを注意されました。気持ちの持ちようが最も大切ですが、具体的にはテンポの遅れと言葉の遅れをなくすことです。そのためには指揮とピアノ伴奏に合わせることに尽きますが、ことばの出し遅れは子音を早く(母音の前に)発声して音符のところに母音がくるように常に意識して練習することが大事です。
しかし「風が」では《前へ、しかしブレーキをかける》という難しい要求も出ました。p10の上段“ゆきがそれだけよごれやすくなる”の箇所です。《音楽を前へ》という気持ちを失わないでrit.(ゆっくり)させ、下段にかけての“よごれをつつもうとまたゆきがふる”で元のテンポに戻します。常に《音楽を前へ》の気持ちを失わない中で、状況に応じた緩急が求められるということで、指揮を見ていないとバラバラになってしまいますね。
【伝える】
《ことば+音》で作品が表そうとするイメージを伝える、伝えようとする。「さくら」や「はなびら」という言葉がわからなくても、それが聴いている人に伝わるように歌う。ブラデスクさんに伝わったでしょうか?
【下りに注意】
メロディが下降すると支えがつい緩みがちになり、ピッチも下がり気味になるので要注意です。

井上先生による「カヴァレリア・ルスティカーナ」の注意点
【Regina】 ”Re”を聴き合ってスピードとタイミングを合わせる。”Regina”で息を出し過ぎないで”Coeli”に向かう。そして[e]は途中で止めないで2分音符の長さ分をしっかり出す。口を横開きにすると響きが薄くなるので口を丸くする。
【Coeli】 テノールとバスは4小節目の4分音符で[e]を押し、その反動で[li]を出してできるだけ伸ばす。
【付点音符】 付点音符は「ターッタ」ではなく、「ターアッタ」のように最後の「タ」の前に母音の「ア」を入れる(押す)。ブラデスクさんの信条は『付点いのち』とのこと。
【ブレスを合わせる】 ブレスの位置を合わせて瞬時に行い、次の音の出だしを合わせる。出だしはブレスで決まります。具体的には”laetare”の前、”sicut”の前、そして”Resurrexit”の前。但し”portare”についてはパートで異なり、ソプラノとアルトは[sti]の前で、テノールとバスは”portare”の前でブレスする。

tawara

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